Robotic arm

"ロボティックアーム"を使用した
手術について

ロボティックアームとは / ロボティックアームを使用した「人工股関節全置換術」 / ロボティックアームを使用した「人工膝関節全置換術」

当院ではこのたび、日本で初めて承認された整形外科におけるロボティックアーム手術支援システム「Makoシステム」を導入し、 2021年4月1日から、人工股関節全置換および人工膝関節全置換の手術を保険診療で行っていただけることになりました。 同システムの導入は愛媛県では当院が初となります。

ロボティックアームとは

ロボティックアームとは

ロボティックアームとは、一般に「人の手の代わりに作業を行う機械の腕(アーム)」のことで、自動で動くものや人が操作して動かすものなどがあります。このたび当院で導入したロボティックアームは、術中に医師が操作をして動かすもので、人工関節を設置する際に傷んだ骨を削るために使われます。

ロボティックアームの利点

人の手のようにぶれることがなく、正確に動き、 また止まることです。人工股関節置換術に使用すると ナビゲーションで計画した通りに手術器具を移動することができ、人工関節の固定も正確な角度で設置することが可能になります。このロボティックアームは、少しでも計画から外れた動きをしようとすると停止します。身近なものに例えると車の自動ブレーキのようなもので、治療計画にない動き、つまり、削る必要のない部位にさしかかったり、インプラント設置の位置がずれたりすると停止する仕組みになっています。ナビゲーションシステムとあわせて使用することで治療計画通りの安全かつ正確な手術を可能にします。

ロボティックアームを使用した手術

① ロボティックアームを使用した
「人工股関節全置換術」

人工股関節全置換術の
ロボティックアーム支援

医師はロボティックアームを持ち、その先端に取り付けられた器具をナビゲーションに従って操作し、 骨を削り、人工関節を設置します。このとき、治療計画から外れた角度や深さで骨を削ろうとしたり、 人工関節を設置する位置がずれたりすると自動的にロックがかかり動きを制御します。これにより、 治療計画通りの安全かつ正確なインプラントの設置を支援します。

術前計画

手術前に治療計画をたてます。CT 検査を行い、患者さんの骨格の情報をコンピューターに入力し、人工関節のサイズや設置する位置、骨を削る深さや角度などを決定します。

術中調整

手術中は、脚の長さや、関節が安定する適切な人工関節の位置をリアルタイムにコンピューター画面で確認し、調整します。

② ロボティックアームを使用した
「人工膝関節全置換術」

人工膝関節全置換術の
ロボティックアーム支援

医師はロボティックアームを持ち、その先端に取り付けられた器具をナビゲーションに従って操作し骨を切除します。このとき、治療計画から外れた角度や深さで骨を切除しようとすると、自動的にロックがかかり動きを制御します。これにより、治療計画通りの安全かつ正確なインプラントの設置を可能にし、より侵襲の少ない手術を支援します。

術前計画

手術前に治療計画をたてます。CT 検査を行い、患者さんの骨格の情報をコンピューターに入力し、人工関節のサイズや設置する位置、骨を切除する位置や量などを決定します。

術中調整

手術中は、膝関節の変形 (O 脚や X 脚など ) を矯正し、関節が安定する適切な人工関節の位置をリアルタイムにコンピューター画面で確認し、調整します。