臨床検査部
臨床検査は、大きく分けて検体検査と生理機能検査の2種類に分かれます。
検体検査は、患者様の血液・尿・便・痰・組織など採取させていただいた検体を、 化学的・形態学的に検査するものです。
生理機能検査は、心電図や超音波検査(エコー)のように患者様の身体を直接的に検査するものです。これらの検査は医師の指示で依頼され、検査結果を診察までに報告します。 診断の補助になるよう、迅速かつ正確な検査を心がけています。
当院で行っている検査についてご紹介します。
まずは検体検査です。
① 生化学自動分析装置:日立7180
肝機能、腎機能、脂質・糖・電解質など22項目を血液・尿などを用いて分析測定しています。
2013年11月に導入され、より早く検査結果を報告することが可能になりました。

② 血球自動分析装置:シスメックスXS-1000i
白血球数・赤血球数・血小板数などを調べ、貧血や炎症の状態などをみています。
白血球の分類(顆粒球・リンパ球など)も自動でおこないますが、より詳しく調べたい時は顕微鏡で血液の細胞を観察します。

③ グリコヘモグロビン分析装置:アークレイ ELUENT 80A-C
ヘモグロビンA1cを調べます。過去1~2か月の血糖値を反映しています。
この値が高い場合は血糖が高い期間が長かったことを示しています。

④ その他の装置
上から血液ガス分析装置(OPTI CCA-TS)、アンモニア用(富士ドライケム100)、血液凝固機能検査(OPTI CA-50)です。
そのほかに尿検査装置(AJ-4270)、便潜血分析装置(OC-μ)があります。
検体検査室でおこなっているその他の検査です。
•HBs抗原・HCV抗体・梅毒などの感染症検査。
•プロカルシトニン検査。
•インフルエンザ、ノロウィルス、マイコプラズマ検査。
•尿中肺炎球菌抗原、レジオネラ抗原検査。
•便中ヘリコバクター・ピロリ検査。
•血液型・輸血検査。

生理機能検査を紹介します。
⑤ 超音波検査機器:日立アロカprosoundα7、α6
腹部(肝・胆・膵・腎・脾・前立腺など)、心臓、頸動脈、甲状腺、下肢静脈、下肢動脈などの画像検査を行っています。

⑥ 血圧脈波検査装置:VS-1500AE
血圧脈波と心電図の検査を行います。
心電図では、心筋虚血(心筋梗塞・狭心症など)、不整脈、心肥大などがわかります。
血圧脈波では動脈硬化の程度、足の動脈の詰まり具合などがわかります。血管年齢も表すことができます。

⑦ 心電計:FCP-8800
心電図では、心筋虚血(心筋梗塞・狭心症)など、不整脈、心肥大などがわかります。
また、マスター負荷心電図検査、ホルター心電図の解析も行います。

⑧ 無散瞳眼底カメラ:TRC-NW400
瞳孔の奥にある眼底を撮影し、眼底の血管、網膜、視神経を調べる検査です。網膜の病がわかるだけでなく、動脈硬化の進み具合がわかります。高血圧や糖尿病による血管の変化を見るうえで重要な検査です。

⑨ 肺機能検査:スパイロシフトSP-370COPD
肺機能障害の有無と程度、手術適応の判定などを検査します。
タバコ病と言われるCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の判定も行います。

その他、ホルター心電図、マスター負荷心電図の検査を行っています。
⑩ In Body
InBody 測定は、体を構成する基本成分である体水分・タンパク質・ ミネラル・体脂肪を定量的に分析し、栄養状態に問題がないか、 体がむくんではいないか、身体はバランスよく発達しているかなど、人体成分の過不足を評価する検査です。
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