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糖尿病内科

ご挨拶 / 当専門外来について

ご挨拶

内科部長  清水嵩之  

 「大洲市国民健康保険第2期保険事業実施計画」によると大洲市の糖尿病患者の数は近年増加傾向であると共に、大洲市民の特定健診の受診率は全国と比べて低く、未受診者の中には診断されていない糖尿病患者が多く隠れているのではないかと言われています。当院でも健康診断や整形外科手術の術前検査等で初めて糖尿病を指摘されるような新規の患者さんが増えてきています。また少子高齢化が言われる中、高齢の糖尿病患者さんが多くなっており、65歳以上の方では、糖尿病が疑われる方は5人に1人と推定されています。
 糖尿病の治療の基本は食事・運動療法ですが、この2者を土台にし、これらの薬をうまく組み合わせることにより良好に血糖をコントロールすることができるようになります。近年、糖尿病のお薬がたくさん開発され、昔よりも一人ひとりの状態にあわせた治療法を選べるようになってきました。
 このような現状の中、私は大洲市の糖尿病診療・治療に少しでも貢献したいという思いから日本糖尿病学会糖尿病専門医資格を取得しこの度、糖尿病専門外来を開設いたしました。同時に糖尿病チームも結成し糖尿病専門の看護師や管理栄養士が、チーム一丸となって患者さんの健康をサポートしていきます。また、いわゆる糖尿病の気がある方、検診や健診で血糖が高めを指摘された方を対象に、糖尿病の診断をするための検査も随時行っています。詳しくはお問合せください。

当専門外来について

当専門外来の特徴

・早期診断とチームで取り組む包括的治療
・適正な周術期血糖管理
・糖尿病に関する啓蒙活動

 糖尿病の合併症を防ぐためには、血糖値だけでなく、血圧、コレステロール、喫煙、肥満、歯周病などの因子を全て治療する(包括的治療と呼びます)必要があります。合併症は早期に発見して、包括的治療をすることによって、進行を止めたり、さらに良くすることも可能です。しかし、包括的治療は主治医と患者さんが頑張るだけでは、なかなかうまくいかないことも多いのが現状です。そこで、包括的治療の成功のカギとなるのが”チーム医療”です。生活習慣の改善、食事・運動・薬物療法を主治医、管理栄養士さん、看護師さん、歯科医師の先生たちと協力してチームを組んで行うと効果的であることが分かっています。

 また、糖尿病の患者さんが手術を行う際、血糖コントロールを良くしておかないと術後の合併症(傷の治りや感染症)が発生し、術後の経過(入院期間や退院後のQOL)に影響する可能性があります。術前検査でコントロール不良の糖尿病を指摘された場合、当外来を受診してもらい治療の介入や強化をさせてもらい術後の合併症が起きないように術前や術後の血糖コントロ-ルに努めます。また地域の糖尿病の啓蒙活動のため、糖尿病教育入院や糖尿病教室なども予定しております。

医師紹介

内科部長
清水 嵩之
<資格・専門分野・所属>
日本糖尿病学会専門医
日本消化器病学会専門医
日本内科学会認定内科医
日本麻酔科学会認定医(麻酔科標榜医)
日本プライマリケア連合会認定指導医
<経歴・自己紹介>
平成22年 昭和大学医学部卒
平成22年 愛媛大学医学部附属病院 初期臨床研修
平成23年 愛媛県立中央病院 初期臨床研修
平成24年 愛媛県立中央病院 麻酔科
平成27年 済生会松山病院 内科
令和2年現職

生まれ育ったこの地域の医療に貢献できるよう頑張ります!